補聴器は、聞こえのお悩みを解決し、豊かな生活をサポートする大切なパートナーです。
世界の補聴器市場では、約90%のシェアを誇る6大メーカーがあります。
フォナック(Phonak)、オーティコン(Oticon)、シグニア(Signia)、リサウンド(GN Resound)、スターキー(Starkey)、ワイデックス(Widex)です。
茅ヶ崎補聴器センターで主に取り扱っている補聴器メーカーと、機種をご紹介します。
フォナック(Phonak)
スイスのソノヴァ社が展開するメーカー。世界シェアNo.1を誇り、軽度から重度難聴まで幅広く対応。Bluetooth接続によるスマートフォン連携や、優れた雑音抑制機能で、騒がしい環境でもクリアな聞こえを提供します。
おすすめ機種
インフィニオ・スフィア(Infinio Sphere) 2025年~
新チップの「ERA™」に加え、世界初サウンドプロセッシング専用AI「DEEPSONIC™」を搭載。
2つチップを搭載しはスフィアは、非常に騒がしい環境でも「ことば」と「雑音」を瞬時に分離し、あらゆる方向からクリアな音声を届けます。賑やかなレストランでも商店街でも、最新AIの解析によって会話に楽に参加でき、コミュニケーションを満喫することができます。
生活防水としてのIP68を超える防水防汗のウォーターブロックは真水だけではなく塩水やプール水、合成汗でのテストをクリアしています。
インフィニオR(Infinio-R) 2025年~
新チップである「ERA」を搭載。
従来よりもさらに進化した「オートセンス6.0」は、優れたAIにより環境に合わせた快適な音を与え続けてくれます。
ほぼすべてのBluetooth対応の機器と接続が可能。これまでの最大6倍の送信パワーで、離れていても途切れず、スムーズなハンズフリー通話ができます。
同シリーズであるインフィニオ・スフィアよりも小型でありながら、同様に生活防水IP68を超えるウォーターブロックを備えます。
スターキー(Starkey)
1967年創業のアメリカのメーカー。補聴器にAIを搭載した先駆者で、転倒検知や健康管理機能を持つ「ヘルサブル補聴器」が話題です。小型のサイズ感や長持ちする充電池が強みです。
おすすめ機種
エッジAI(Edgi AI) 2025年~
AIチップ「G2 Neuro プロセッサー」搭載。業界唯一のニューラルプロセッシングユニット(NPU)をチップに完全に統合、ディープニューラルネットワーク(DNN)を常時使用しています。
複雑なリスニング環境でもDNNが高速で分類し、音声認識を向上させ、騒音をリアルタイムで抑制します。
充電式耳掛け形で、世界最小クラスのサイズでありながらバッテリーは約40時間の連続稼働が可能です。
リサウンド(GN Resound)
1943年創業のデンマークのメーカー。「オーガニック・ヒアリング」を目指し、自然な聞こえと装用感を提供しています。独自の「M&RIE」技術で、耳本来の音の方向感を再現。iPhoneとの連携をいち早く実現しました。
おすすめ機種
リサウンド・ビビア(Resound Vivia) 2025年~
ディープニューラルネットワーク(DNN)チップを含めた2つのチップを搭載し、それぞれが脳の働きをサポート、雑音かの会話を格段に聞き取りやすくしてくれます。
今後、公共施設での導入が見込まれているオーラキャスト(Auracast)に対応。駅や病院、空港などで、アナウンスを直接補聴器で聞いたりすることが可能になる予定です。
また、大きさは世界最小クラスで、耳掛け型補聴器は耳の後ろに隠れて目立ちにくいです。
シグニア(Signia)
シーメンス補聴器部門の歴史を継承し、2016年にシグニアとしてリブランディング。140年以上にわたる技術力を持つ。洗練されたデザインと最先端技術を融合、自分の声を自然に聞かせる「OVP(Own Voice Processing)」や、騒音下でのクリアな聞こえが強み。ワイヤレスイヤホンのようなおしゃれなモデルが人気です。
おすすめ機種
ピュア・IX(Pure Charge&Go IX) 2025年~
2つのロックオン機能を搭載。
言葉の言い出しや子音など、聞き取りの手がかりになる細かい音を、より正確に再現し、よりくっきり明瞭な聞こえを実現する「ワードロックオン」。そして複数の会話相手をロックオンし、動いても声を追いかけ、すべての相手の声をよりくっきりさせる「スピーチロックオン」。補聴器がより会話を聞きやすく快適にしてくれます。
スタンダードなRIC型のpure(ピュア)、細長く耳にかけやすいstyletto(スタイレット)、耳せんタイプの超小型の充電式耳あな型のSilk(シルク)、世界最小クラスのオーダーメイド耳あな型のInsio(インシオ)など、バリエーションも豊富。
シルク・IX(Silk Charge&Go IX) 2025年~
上記IXシリーズ、耳あな式。オーダーメイドの耳あな式とは違い、耳栓を装着して耳につけるタイプ。耳かけ型のように耳栓タイプをフレキシブルに変更が可能。また、サイズが非常に小さく、装着すると耳あなからもほとんど目立たないほどのサイズ感です。
ワイデックス(WIDEX)
ワイデックスは、「自然な聞こえ」を追求するデンマークの補聴器メーカー。原音に忠実な高音質が世界中で評価され、特に音楽愛好家やプロのミュージシャンに支持されています。「PureSound」技術により、音の歪みを最小限に抑え、クリアで自然な聞こえを実現。また、業界最高クラスの音域(10Hz~12kHz)に対応し、豊かな音の表現力を実現します。
おすすめ機種
SmartRIC モーメント 2024年~
MOMENT(モーメント)シリーズの最高峰モデルであるスマートRICは、独特のL字型が特徴。
マイク角度・指向性を考慮して制作されたこの形状は、より雑音や風切り音を軽減し、快適な音を実現しています。
充電4時間で最大37時間の連続使用が可能で、バッテリー切れの心配もありません。
また、充電器には約3回分の追加充電ができる蓄電能力があり、充電器と補聴器をフル充電しておけば、ケーブルなしで約1週間の連続使用が可能です。
その他アクセサリ
『アクセサリー』は、補聴器の場合は装飾具ではなく”周辺機器”を指します。
補聴器を装用していても、騒々しい環境の中や遠い距離の会話など、時には聞き取りに限界があります。
このような場面でより聞きやすさをサポートしてくれるのが『アクセサリー』と呼ばれる周辺機器です。
「こういう時もっと聞こえていれば……」、そういった場面で役立つものが揃っています。
試聴体験中や補聴器購入後でもお試しできます。お気軽にご相談ください。

テレビコネクター
テレビの音声を無線で補聴器へ届けます。
補聴器をワイヤレスイヤホンのような感覚で使用し、そのままテレビの音を聞くよりもよりクリアな音質で耳に届きます。
テレビの聞こえの音量はテレビコネクター本体で調節する為、周りの方との音量差を気にすることはありません。

ロジャー オン
1台で複数の補聴器装用者へ音声を届けることが出来ます。
マイク部は指向性を自在に操作が可能。
卓上モード、プレゼンターモード、インタビューモードの3つのマイクモード。話し手の方向が分かるマルチビームテクノロジー2.0を搭載。

パートナーマイク
1対1の会話の時に相手に持ってもらうことで、離れた距離でも補聴器へ声が届きます。
襟などに装着が可能で、離れていたり響いてしまう部屋など、声の聴きとりが難しいシーンでもすぐ近くで会話を聞いているような音質で声が届きます。
長距離の連動も可能、最大25mの離れていても会話ができます